副鼻腔炎と頭痛

こんにちは。頭痛治療家の片柳亮輔です。

 

今日は患者さんでもいらっしゃいました、「副鼻腔炎と頭痛について」ご紹介します。

 

まず、副鼻腔炎とは何かと言いますと、

ヒトの鼻の構造は、息を吸ったり吐いたりする鼻腔と、鼻腔に隣接する副鼻腔からなっています。鼻腔と副鼻腔は自然口という小さな穴で連絡しています。副鼻腔には、

上顎洞じょうがくどう(頬の奥)、篩骨洞しこつどう(眼の内側)、前頭洞ぜんとうどう(眼の上)、蝶形骨洞ちょうけいこつどう(篩骨洞の奥)

があり、これらの副鼻腔に急性の炎症が起こることを急性副鼻腔炎といいます。

 かぜに引き続いて細菌感染が副鼻腔に起こり発症します。細菌が副鼻腔で繁殖し、急性の炎症を起こし、結果として副鼻腔内にうみがたまります。

 

この副鼻腔炎が原因で頭痛にもなってしまうことがあるんです。

 

また頭痛、顔の痛みが出る場所は、副鼻腔炎(蓄膿症)による炎症がどこで起こっているかによって異なります。

 

副鼻腔の中でも目と目の間にある「篩骨洞(しこつどう)」に炎症が起きた場合は目のあたりに痛みがあり、篩骨洞の奥にある「蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)」に炎症が起きた場合は頭痛や頭が重いといった症状が現れます。

鼻の上の額に近い部分にある「前頭洞(ぜんとうどう)」に炎症が起きた場合は額に痛みを感じますし、目の下にある「上顎洞(じょうがくどう)」に炎症が起きると、頬や歯のあたりが痛みます。いずれも、急性副鼻腔炎の場合は、痛みがかなり強く感じられるケースが多いです。

 

慢性副鼻腔炎の場合は、急性副鼻腔炎のような強い痛みではなく、頭が重い感じがしたり、疲労感、集中力の低下といった症状が現れることがあります。慢性化している場合は、鼻の奥深くの副鼻腔だけが炎症を起こしていて、鼻炎のような症状が全く出ない場合もあり、副鼻腔炎が原因の頭痛とは気がつきにくいことがあります。MRICTの検査をして、初めて判明することもあります。

 

頭痛が連日続いたり、頭痛の症状が出始めた時期と鼻水・鼻づまりの症状が出始めた時期が重なったりするような場合は、副鼻腔炎(蓄膿症)が疑われます。また、朝起きた時に一番痛みが強い、眉間や頬を軽く叩くと痛い、頭を下に向けると痛みが強くなる、といった特徴が見られる場合も、その可能性が濃厚です。

 

自分では副鼻腔炎(蓄膿症)の自覚がなくても、頭痛や顔面痛で病院を受診すると実はそうだった、というケースは多いです。

 

なので副鼻腔炎(蓄膿症)が頭痛の原因となる可能性があることを、あらかじめ知っておくことが大切ですね。

 

副鼻腔炎が原因の頭痛もやなぎ整体院で治療が可能ですので、悩まれている方は一度お試しください。

 

 

 

鼻がつまる全力でかみすぎる頭痛治療家 片柳亮輔