こんにちは。頭痛治療家の片柳亮輔です。
先日こちらのブログにてストレートネックのご説明をいたしましたが、どんな症状や原因があるかなど少し掘り下げてご説明いたします。
ストレートネックとは… 頚椎の角度 30度以下の首の状態をいいます。
※首がまっすぐに歪んだ状態を示す言葉ですので、病名ではありません。
正常な人の首の前湾角度は… 30~40度です。慢性的な 頭痛・首の痛み・肩こりに悩む人の多くはこの角度が少なく、病院でレントゲンやMRIを撮ると正常よりも首がまっすぐですね。という説明を受けることになります。
慢性的なうつむき姿勢を取ることにより、首の生理的なカーブが失われ、ストレートネックになります。
最近ではスマホの爆発的普及によりスマートフォンの使い過ぎによるストレートネックが増えてきています。
ただパソコンやスマホ以外でも原因があります。
1.リュックサックにより起こる場合
リュックはランドセルと違い、重心がお尻の方に下がっています。そのため、頭部を前方へ倒さなければバランスを保てなくなります。
また、両肩で肩ひもを支えているので、巻き肩になりやすく、腕は内旋し、手の甲が前を向いてしまう姿勢になります。ストレートネックをつくる原因の筋肉である「小胸筋」と「広背筋」を持続的に緊張させてしまいます。(※片側に起こる肩こりで常にカバンを片側に掛けていた人がリュックに変えることによって負担が両肩に分散され肩こり解消することはあります。)
2.スポーツ障害により起こる場合
- バレエやダンスなどによる姿勢矯正
- 格闘技(ボクシング、レスリング、柔道、総合格闘技 など)による頭部や首への衝撃、顎を引き背中を丸くした姿勢
- スキーやスノーボード転倒、車の衝突事故などによる「むち打ち」
3.加齢、老化によるもの
加齢変化による椎間板変性で、椎間板のプロテオグリカンの減少、線維綸の亀裂により起こるもの。頚椎椎間板症や頚椎症などを発症し起こるもの。
主なタイプ
~猫背・不良姿勢タイプ~
これがもっとも多く、ほとんどのストレートネックはこのタイプです。形状が重機のクレーンに似ていることから、クレーンネックとも呼ばれます。
ほとんどの場合、「猫背(肩巻き猫背)」が同時に起こっています。肩巻き猫背は背中があまり丸くなっていない場合もあるので『隠れ猫背』とも言われ、本人が猫背である自覚がない場合があります。
~↓その他あまり知られていないタイプ↓~
最近では、猫背・不良姿勢タイプのストレートネックばかりがマスコミやテレビで話題になっていますが、他にもさまざまなタイプがあります。
垂直型のストレートネック
~バレリーナ・ダンサータイプ~
実は一見、姿勢の良い人にもストレートネックの人が居ます。バレリーナやダンス、アイススケートなど、過度に姿勢矯正をしている人たちです。このタイプの人は首だけでなく背骨全体がまっすぐ(ストレートバック)になる傾向にあり、顎は引けていて首が垂直に伸びています。
例えば、バレリーナの場合、くるくる回転する動きがあります。より効率的に回転するためには回転軸はまっすぐの方が効率が良いので(ちょうどコマの軸のように)背骨の生理的弯曲(S字)から弯曲のすくないまっすぐな形へと変わっていきます。首の骨(頚椎)も背骨の延長なので首もまっすぐ、いわゆるストレートネックになっていくのです。
背骨全体がまっすぐなので見た目は姿勢が良く猫背ではありません。
また、特にバレエなどをしていなくても、生まれつきの体型で背骨の弯曲が少ない垂直型の方もいます。
骨盤・股関節タイプ
骨盤や股関節に歪みが発生している人の場合、それを補うために背骨全体のバランスが変わってきます。骨盤の場合は、前傾が強かったり、後傾が強かったり、また骨盤が前に出ているタイプの人です。また、股関節の場合は、変形性股関節症
の人がなりやすく、大腿骨と寛骨臼の接地面を多くしようとして骨盤が前傾します。
骨盤の前傾が起こると腰は「そり腰」になるのでそれを補うために背中は後弯(猫背)しやすくなります。その結果、頭が前へ突出してしまいます。
足タイプ
足の3大疾患には、“外反母趾・偏平足・足底筋膜炎”があります。また、最近多いのは「浮き指」と言って足の指が地面に着かず浮いているタイプです。一見ストレートネックとは関係がないように思えますが、実はこれらは首のバランスを取るのと大きくかかわりがあるのです。
綺麗な足の形があって綺麗な骨盤の傾斜が保て、綺麗な首の前弯が保てるのです。
というようにストレートネックと一口に言っても様々なタイプがあるので、気になる方は一度みてもらっても良いかもしれませんね。
そんな時には、品川区の頭痛専門のやなぎ整体院までお問合せください。
ポキポキ鳴らすのは良くないのについつい鳴らしたくなる頭痛治療家 片柳亮輔