みなさまこんにちは。品川の頭痛治療家の片柳亮輔です。
お子さんでちょっと色々敏感だと思うことはありませんか?
当院でも頭痛の治療をしているお子さんの多くが、音や光といった五感の反応が非常に過敏で、そこから頭痛になってしまっています。
子供がちょっとした環境の変化にも敏感に反応する場合、「うちの子は神経質なだけ」と片付けてしまうお母さんは多いのでは?
刺激の感じ方には個人差がありますが、中には日常生活にまで影響を与えてしまう場合があります。
以前こちらのブログで、聴覚と視覚のことについて触れさせていただきました。その他にも感覚過敏はあるんです。
感覚が鋭い「感覚過敏」の子供や、感覚が鈍い「感覚鈍麻」の子供の中には、発達障害が関係している場合もあります。。
感覚過敏や感覚鈍麻とはどのような症状で、改善する方法はあるのでしょう?「子供が敏感(鈍感)すぎる」「他の子とちょっと違うかも…」と感じているお母さんは、ぜひ参考にしてください。
感覚過敏とは?
感覚過敏とは、外からの刺激に過剰に反応してしまって、正しく情報を処理できないことをいいます。感覚の刺激をもとに脳が行動する「感覚統合」が働かないことから、感覚統合障害とも呼ばれています。
特に、自閉症などの発達障害を持つ場合、感覚から得た情報をもとに脳が働く「認知機能」の偏りが起こりやすいため、感覚の認知が上手くできないことから、感覚過敏や感覚鈍麻がみられる傾向にあります。
種類別の感覚過敏の症状
認知機能が関係している感覚には、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の「五感」のほかに、重力に関係する「前庭感覚」、筋肉や関節に関係する「固有感覚」があります。
その中でも、過敏になりやすいのは、主に五感や前庭感覚です。固有感覚はうまく動かせるかどうかが問題のため、過敏や鈍麻という捉え方はありません。
五感や前庭感覚が過敏になると、次のような症状がみられます。
まずは先日もご紹介した聴覚と視覚過敏についてです。
聴覚過敏
聴覚過敏の場合、耳から入ってくる情報に過剰に反応することで、次のような症状が現れます。
- 異常なほど音に敏感になる
- 音が大きく聞こえる
- 特定の音に注意を絞ることができない
- 音が乱れて聞こえる
日常生活を送る上で、私たちの耳にはさまざまな音が入ってきますが、感覚が過敏でない場合は、脳の働きにより聞きたい音だけに注意を向けて聞くことができます。
しかし、聴覚過敏の人は、聞きたい音だけに集中することが苦手なことから、人の声や車の音など、さまざまな音の情報が脳に届いてしまうため、聞きたい音に集中することが難しい場合があります。
視覚過敏
視覚過敏の場合、目から入ってくる情報に過剰に反応することで、次のような症状が現れることが多いです。
- 太陽光や照明の光がまぶしく感じる
- 白いものがまぶしい
- 一度に大量の情報が目から入ってくる
- 全体像よりも細部にばかり目がいく
視覚過敏の人にとって、照明の強い場所や色の多い場所は刺激が強く、その場にいるだけでかなりの負担となります。
照明が明るく、さまざまな商品が並ぶスーパーにいるだけで疲れてしまったり、教室の壁に飾られている掲示物が気になって授業に集中できなくなったりすることがあります。
そのほかの嗅覚・触覚・味覚については次回ご説明させていただきます。
頭痛で苦しみ、このような感覚過敏の症状に苦しんでいる方は品川の頭痛専門やなぎ整体院までお越しください。
またお子さんの症状で気になるお母さん・お父さんもお気軽にお問い合わせください。
社会人になってようやく両親に感謝を伝えられるようになった頭痛治療家 片柳亮輔