みなさまこんにちは。品川の頭痛治療家の片柳亮輔です。
4月も中旬になって新生活になっている方々は少しずつ慣れてきたのではないでしょうか。
そんな新しい気持ちで挑む勉強や仕事の環境に、タバコの煙があると困りますよね。
今日はそんなタバコと頭痛の関係性についてです。
ニコチンによる血管の収縮と拡張
タバコの煙は片頭痛や群発頭痛の誘発因子の一つとして知られています。タバコを吸わない人は、タバコの煙に対して敏感な方が多く、より頭痛を誘発します。
ご存知のようにタバコの煙には、たくさんの化学物質が含まれています。この物質がタバコ特有の「臭い」の元となり、その物質が反応して頭痛を誘発するとされています。
医学的な分類である「国際頭痛分類」では、タバコによる頭痛は「物質による頭痛」に分類されます。タバコの有害な化学物質は、皆さんが知っているニコチンやタールだけでなく、硫化水素、アンモニアをなど数百種類から数千種類もあります。その中でも含有量の多いニコチンが、頭痛に関連しているとの報告があります。
ニコチンは血管収縮作用があり、片頭痛の誘発因子の物質とされています。ニコチンには交感神経を興奮させるアドレナリンと関連があるとされており、この作用が神経を興奮させて血管を収縮させると考えられています。
よって、タバコを喫煙すると、一過性に血中のニコチン濃度が上昇し、血管が収縮します。しかしタバコがなくなると、今後はニコチン濃度が急速に下がり、血管が拡張します。この繰り返しが片頭痛や群発頭痛を誘発する因子となる可能性が考えられています。
タバコの化学物質でシックハウス症候群と同様の症状も
次に考えられるのが、無数の化学物質とのアレルギー反応による頭痛の誘発の可能性です。頭痛を誘発する化学物質として有名なのがシックハウス症候群です。
シックハウス症候群とは、住宅の高気密化などが進むに従って、建材等から発生する化学物質、石油ストーブ、ガスストーブ、タバコの煙などのなどによる室内空気汚染による健康影響が指摘されている疾患です。
その症状は、目がチカチカする、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹などがある。人に与える影響は個人差が大きく、同じ部屋にいるのに、まったく影響を受けない人もいれば、敏感に反応する人もいます。
2000年前後から社会問題になったこの疾患は、新築の家などにホルムアルデヒドをはじめとする有機化合物が充満し、住みだした時から体の変調や頭痛を来すというものです。現在は法整備が進み、かなり改善されています。
しかし、タバコの煙が室内に充満することで、同様のことが起こる可能性があります。さらに大気汚染やPM2.5の増加による頭痛の報告もあります。
そのため自分の知らないうちに、タバコだけでなく他の化学物質に曝露して頭痛を来している可能性があることにも注意してください。
というようにタバコを吸わない人にとっては煙も大敵になってしまうんですね。
タバコを吸うことは決して悪いことではないですが、やはりどんな場面であってもマナーはを守って吸うこと大切にしていってほしいですね。
そんな頭痛に困っている方は品川の頭痛専門やなぎ整体院までお越しくださいね。
部活初日はとても緊張した品川の頭痛治療家片柳亮輔