ホルモンバランスはなぜ起きる?

みなさんこんにちは。品川の頭痛治療家片柳亮輔です。

 

最近患者さんでも特に多い事例ですので、ここでご紹介させていただきます。

女性の患者さんでホルモンバランスの乱れからくる激しい頭痛で苦しんでいる方が多く来院されています。

 

そもそもホルモンバランスが乱れる原因は何か。

 

心と体を健康に保つには、適量のホルモンが正常に分泌されていることが大切です。ホルモンにはさまざまな種類と役割があり、その数は70種類以上あります。

どれも欠かせない存在ですが、非常に繊細なコントロールで分泌されているため、すぐに分泌バランスが乱れてしまいやすいんです。

 乱れる原因として、「睡眠不足」「ストレス」「食生活の乱れ」「運動不足」。

生活習慣が不規則であること、ストレスが多いことはホルモンバランスが乱れる最大の原因です。

ホルモンの分泌は自律神経(交感神経と副交感神経)が密接に関係していますが、自律神経は不規則な生活によって乱れてしまいます。

各種のホルモンと自律神経は同じ脳の視床下部で調節しているため、自律神経失調症とホルモンバランスの乱れは同時に起きやすいのです。

 

 また、男性よりも女性の方がホルモンバランスが乱れやすいのは、「性ホルモン」が関係しているからです。

 ホルモンは通常、体を常に安定させるために適正分泌されていますが、そもそも、不規則な生活とストレスは体にとって異常事態です。そのため、ストレスが体に加わるとストレスに対抗するためのホルモンが大量に分泌されます。それが、「コルチゾール」という副腎皮質ホルモンです。コルチゾールは普段から分泌されているホルモンではありますが、ストレスに対抗するために、一時的に大量に分泌され、ストレスから体を守っています。

 ところが、ストレスが慢性的に続くとホルモン分泌を頑張りすぎた副腎は疲れてしまい、ホルモンの分泌量が急減します。こうなると、ささいなストレスにも対応できなくなり、体は常に疲労状態になります。肉体的な疲労のみならず、精神的な健康も保てなくなってしまうのです。

 

女性がホルモンバランスを崩しやすい理由

 70種類以上存在するホルモンですが、それらは大きく2つに分類できます。

一つは、アミノ酸を原料とする「甲状腺ホルモン」「アドレナリン」などのホルモン。もう一つは、コレステロールを原料とする非たんぱく質ホルモンで、睾丸・卵巣・副腎皮質から分泌される「性ホルモン」です。性ホルモンには、男性ホルモンと女性ホルモンがあります。

 男性ホルモンと女性ホルモンは、男女ともにその両方を体内で分泌しています。分泌の割合が異なるだけで、どちらか片方だけを分泌しているわけではありません。では、なぜ女性の方がホルモンバランスを崩しやすいのでしょうか。

 女性ホルモンには「エストロゲン」「プロゲステロン」の2種類があり、これら微量のホルモンが月経のタイミングで波のように変動しています。

女性は思春期から更年期まで、月経や妊娠、出産、閉経と目まぐるしく女性ホルモンの分泌が変動し、安定期は2040代と比較的短いのが特徴です。

一方、男性は生涯を通じて男性ホルモンの変動が緩やかです。

 女性はホルモン分泌量の変化が激しいため、男性よりもホルモンバランスの乱れを招きやすいのです。

 

女性ホルモンが乱れるとどうなる?

 女性ホルモンの働きによって、女性特有の丸みのある体の形成や、月経・妊娠のコントロール、自律神経の安定、記憶力の維持、食欲の抑制のほか、肌や髪が美しく保たれたり、骨が丈夫になったりします。女性ホルモンが乱れていると以下のような症状が現れます。

頭痛をはじめとして

冷え・むくみ・便秘・下痢・イライラ・気分の落ち込み・肌荒れ・肩こり・腰痛・倦怠(けんたい)感

 

 少しバランスが崩れた程度であれば、どことなく不調を感じる「不定愁訴(ふていしゅうそ)」で済みます。毎月、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が大きく変動するので、何気ないことでイライラしたり、さまざまな症状が出たりするのも無理はありません。

 ホルモンバランスの乱れは男女問わず、不規則な生活とストレスが引き金となって起きます。ストレスは悪い意味で捉えられがちですが、ポジティブなことも含めて、「いつもと違う状況」でもストレスになります。

 特に女性は、家庭に仕事、プライベートと手抜きができない環境が多いほか、ダイエットも女性ホルモンの分泌に強い影響を与えます。当然、睡眠や運動不足もホルモンバランスの大敵。

特にこちらに当てはまる人は要注意です。

 

【睡眠不足の人】

・コーヒーや紅茶が好き

・寝起きが悪い

・就寝前にスマートフォンを触っている

・昼と夜が逆転しがち

 

【ストレス過多の人】

・常に仕事のことが気になる

・人間関係の悩みがある

・趣味と呼べるものがない

 

【食生活が乱れている人】

・朝ご飯を食べない

・お菓子や揚げ物が大好き

・午後9時以降に夕飯を食べる

・お酒が大好き

 

【運動不足の人】

・運動が苦手

・階段は使わない

・すぐに息切れする

 

というようにホルモンバランスは一度崩れてしまうと戻るにに長期間掛かってしまい、薬を飲めば治るという単純なものでもありません。

長年の生活習慣を見直すなど、原因別に対処して早めにバランスを整え、健康的な体に戻す必要があります。

 

ギチギチの生活習慣にすることはないですが、自分の体調とバランスを考え、体にあった正しい生活習慣に変化をしてみてください。

ただそれでもつらい頭痛が治らない方は、品川の頭痛専門やなぎ整体院まで。

 

 

毎日バランスを大事にしている品川の頭痛治療家 片柳亮輔