みなさんこんにちは。頭痛治療家の片柳亮輔です。
ようやく最近東京のコロナ感染者がまだまだ多いものの、見かける数になってきました。
とはいうものの、日本だけではなく、世界で感染していると考えれば、終わりはまだまだ先なのでしょうか。
少しでも近い未来で、普通の日常を取り戻せるようにしたいですね。
そのコロナウイルス感染症によるパンデミックは、感染症にかかった人だけでなく、様々な病気の患者さんに影響を及ぼしています。
頭痛や風邪、その他の病気で本当は病院に行きたいけど、通院を控えたり、受診ができなかったりと後々重度の合併症を起こすことなどが懸念されています。
その結果の1つとして、薬に頼る患者さんが増え、薬物に依存してしい状態が悪化してしまっている方も少なくありません。
そんな中頭痛で悩まれている患者さんで1度は耳にされたことのある症状が「薬物乱用頭痛」です。
鎮痛剤が原因で慢性的な頭痛が起こる症状です。
国際頭痛分類では示されている薬物乱用の診断基準は、頭痛があり症状が1ヶ月に15日以上ある。
頭痛薬を3ヶ月を超えて定期的に乱用している場合。対象となります。
つまり薬を定期的に服用されている方の頭痛は正式に考えれば
「緊張型頭痛でかつ薬物乱用頭痛」もしくは「片頭痛でかつ薬物乱用頭痛」となります。
またこの薬物乱用というのは、医師から頭痛の診断を受けて処方されている治療薬の場合、医療機関を受診せずに市販の鎮痛薬で対処している人はそれで乱用に至っている場合もあります。
ドラッグストアにある「バファリン」や「ロキソニン」も薬物乱用頭痛の原因になります。
ではその薬物乱用頭痛の基準ですが、
薬局やドラッグストアで購入可能な、複数成分が含まれた市販薬なら1ヶ月に10日以上。3ヶ月を超えて使用している場合h、市販の単一成分の鎮痛薬なら1ヶ月に15日以上、3ヶ月を超えて使っている場合はそれぞれを指します。
ではなぜ過剰な服用で、脳の痛みが過敏になるのか?
そもそもこの原因解明はまだされていないわけですが、もともと人は、少しの痛みが続く場合はそれを受容してしまう。つまり痛みに慣れてしまう神経回路があると言われています。
ところが、緊張型頭痛や片頭痛がある人は、薬の過剰な服用がきっかけで痛みに慣れることがなく、逆に脳の痛みが過敏になる、その結果として、徐々に痛みを感じるレベルが下がり、頭痛の頻度が多くなると考えられています。
例えば慢性的に頭痛のある人が、当初は痛みを感じていた時のみ鎮痛薬を服用していたものの、徐々に頭痛が起こることへの不安から予防的に薬を服用し始めるとします。
そこから過剰服用となり、痛みに慣れることなく、かえって痛みに敏感になり頻度が増え、その度に鎮痛薬を服用し、回数が増えるという悪循環に陥るのです。
この状態はアルコール依存症と同じ依存症の1つです。
この薬物乱用を抑える方法は、依存症の1種なので原因となっている鎮痛薬を中止することが最も早いです。
中止すると頭痛がひどくなるのではないかと心配する方も多いと思います。
確かに鎮痛薬を中止すると「反跳頭痛」と呼ばれるリバウンドのような現象でやや激しい頭痛が起こります。最もこれは10日前後で消失することがほとんどです。
とはいうものの、痛みは本人しかわからない本当にツラく苦しいことが多いと思います。
その場合は迷わずに周りの方に相談したり、なかなか頭痛が治らない場合は、品川の頭痛専門やなぎ整体院までお越しください。
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懸垂依存症
品川の頭痛治療家 片柳 亮輔